品目マスタは、受注の時に使用する製品(商品)や発注の時に使用する材料(部品)などを登録するマスタです。このマスタはどの機能でも必要とされますので最初に登録しておく必要があります。取引先マスタと同様に項目を理解すれば、インポートから一括でも取り込めます。
品目マスタを登録する前準備
品目マスタを登録する前に品目マスタで使用されるマスタが3つ存在します。品目分類マスタと倉庫マスタと材料費目マスタです。品目分類マスタは品目を区分けするためのもので、一部の一覧の絞込み条件として使用されています。倉庫マスタは、品目の置き場を決めるものです。
品目分類マスタは品目マスタにおいて必須項目ではないので、特に区分けの必要がない場合、登録しなくてもかまいません。倉庫マスタも初期値として「資材倉庫」が登録されています。特に置き場を分けて管理する必要がない場合はこの1件で十分だと思います。ただし、外注先に支給品を預ける場合や得意先から支給品の預りがある場合は、それぞれの倉庫を作成する必要があります。材料費目マスタは、原価計算を行う時に必要なものです。原価計算の機能を使用しないならば、入力する必要はありません。
品目マスタの起動
サブシステムメニューの中に「マスタ保守」が存在しますのでクリックし選択します。メニューがマスタ保守のメニューに切り替わります。その中に「品目マスタ」「品目一覧」があります。どちらからでも登録できるのですが、品目一覧から登録をすることをお勧めします。
製品を登録する
それでは製品を登録してみます。品目一覧を起動したら、サブメニューにある「登録」ボタンをクリックします。すると品目マスタが起動します。
品目マスタを起動するとわかるのですが、かなりの入力項目が存在します。もちろんこれらの項目をすべて理解して入力するのがいいのですが、必須項目もすべて初期値が入っていますので、最低限、品目CD・品目名・製品区分を設定すれば製品の入力は完了します。設定した後、更新ボタンをクリックしデータを確定します。
これで、製品が1件登録できました。最初からたくさんのことを考えて設定してもいいのですが、生産管理システムが初めての方は、システムを使用する範囲で必要最小限の項目を登録して使ってみてください。
それでは少し詳しく見ていきます。
展開パターンの有無
品目マスタは、基本情報の「展開パターン使用」の有無によって、展開パターンの表示・非表示が切り替わります。展開パターンとは、1つの製品に対して工程構成と部品構成のペアを複数持つことができるようになる機能です。これもシステムに不慣れな方は使用しないことをお勧めします。