概要
生産工程構成は、生産計画に紐づく工程構成マスタのようなものです。品目は工程構成マスタを持っていますが、マスタですから随時変更される可能性があります。生産工程構成は、生産工程構成画面が起動した時点、もしくはその生産計画が展開された時点の工程構成マスタをコピーして持つものです。生産計画固有の工程構成となるため、その生産計画だけの構成を組むことができます。例えば、いつもは社内の工程であるものを、今回だけ外注に出す時などに便利です。
この生産工程構成はメニューからも起動しますが、生産計画一覧から起動する方が便利に操作をすることができます。生産計画一覧の「生産工程構成」サブメニューボタンをクリックして使用してください。生産計画一覧からの起動した場合で説明していきます。
生産計画一覧より起動を行う時、まだ生産工程構成が作成されていない場合(未展開の場合)があります。すると工程構成マスタからのコピーを促すメッセージが表示されます。そのまま「はい」をクリックすると、工程構成からコピーされたデータが表示されます。
項目説明
生産計画No
生産工程構成の生産計画Noを入力します。(生産計画一覧からの起動の場合は、自動的に表示されます。)
品目CD, 品目名(表示項目)
製造される品目の品目コード、品目名が表示されます。
工程ID
工程構成のユニークなIDを入力します。1つの生産計画の中で1つの工程コードが複数存在しない場合は、工程IDを未入力にして先に工程コードを入力すると工程コードと同じコードが工程IDに入ります。
工程CD
作業を行う工程コードを入力します。
工程名(表示項目)
工程コードを入力すると、工程名が表示されます。
工程種別
通常、外注、固定から選択できます。工程種別を変更することにより、入力できる項目も変わります。
通常
社内工程です。工程期間が 段取時間+単位時間×単位数量(分) で計算されます。
外注
外注工程です。工程期間は外注LTで決まります。
固定
社内工程です。生産数に関係なく、固定期間のみで決まります。
区分・リソースCD
工程に使用するリソースを選択します。リソースは、担当者マスタもしくは設備マスタを入力します。区分は「人」「設備」を選択することができます。「人」を選択すればリソースCDには担当者コードを、「設備」を選択すればリソースCDには設備コードを入力します。
工程種別が「外注」の場合は、設備マスタの外注設備を登録する必要があります。
リソース名(表示項目)
担当者名もしくは設備名が表示されます。
台数
設備台数を入力します。設備台数とは、登録したリソースが何台(何人)同時に動くということです。同時に動くことで作業時間が短縮される計算となります。通常工程であれば工程時間は次の計算式となります。
段取時間+(単位時間×単位数量(分)÷ 設備台数)
工程種別が「外注」の時には設定することができません。
外注CD・外注名(表示項目)
リソースCDに外注設備を登録した場合、その設備に紐づく外注コードと外注名が表示されます。
段取
段取時間です。その工程の製造がおこなわれるまでの準備の時間を入力します。単位は「分」固定です。工程種別が「通常」の時のみ有効となります。
単位数量
「何個製造するのに何分要する」の「何個」にあたる部分です。12個製造するのに5分の場合、12と入力します。工程種別が「通常」の時のみ有効となります。
単位時間
「何個製造するのに何分要する」の「何分」にあたる部分です。12個製造するのに5分の場合、5と入力します。工程種別が「通常」の時のみ有効となります。
単位
単位時間の単位を選択します。「秒」「分」「時間」が選択できます。工程種別が「通常」の時のみ有効となります。
固定期間
工程種別が「固定」の時の期間を入力します。
単位
固定期間の単位を選択します。「秒」「分」「時間」が選択できます。工程種別が「固定」の時のみ有効となります。
外注LT
外注に仕事を依頼して納入されるまでのリードタイムを入力します。リソースCDを入力すると自動的に紐づく外注先(取引先マスタ)の「外注LT」が初期値として表示されます。工程種別が「外注」の時のみ有効となります。
取数
製造工程で製造数が変更するものに対応したものです。例えばプレス工程で1枚の金属板から12枚の部材が取れる場合、取数を12で設定します。製造数を換算する数値となります。
歩留
工程の歩留りを入力します。工程コードを登録した時に初期値として工程マスタの「歩留」が表示されます。必要に応じて変更してください。生産計画の生産数とこの歩留から製造数が決定します。
最終
最終工程を指定します。最終工程は1つしかチェックできません。チェックを1つも付けないと更新時にエラーとなります。
上下矢印
選択されている工程を上下の行に移動させます。上下に移動することにより、工程の順序が決まってきます。
サブメニューボタン説明
リソース
選択された工程構成の生産工程構成リソースを起動します。この画面では同時に作業を行うリソースを登録します。リソースを登録すると作業指示書などに表示されるようになります。詳しくは生産工程構成リソースを参照してください。
リンク作成
工程構成リンクを自動的に作成します。もし、既に作成されているものが存在している場合でも一度その情報を削除し、再作成します。工程構成リンクとは、工程間の結びつきの情報です。最初の行の工程が1番目の工程となり、1番目の工程が終了すると次の行の工程が始まるように、関連性を作っていきます。自分で関連性を作成したい場合は、「リンク情報」にて作成してください。
リンク情報
生産構成リンク情報を起動します。詳しくは生産構成リンク情報を参照してください。
工程表
生産工程構成をリンク情報も含めて図で表示します。詳しくは生産工程表を参照してください。