前回は工程構成を登録するところまでを説明しました。次は工程間の関係を設定していきます。


上記の図のように、工程間の関係はいろいろあります。工程1が始まったら後追いするように工程2が始まる関係。工程3が終わったら工程4が始まるなどの関係です。

工程構成を新規で登録した場合には、リンク情報(工程間の関係性)を自動的に作成するかどうかを聞いてきます。最初から手動で作成していくのは大変なのでとりあえず自動作成し、後でリンク情報の違っている部分を修正していく方が良いと思います。


 

自動的に作成されるリンク情報(工程の関係性)は、工程構成に登録した順に、前工程が終了したら後工程が始まるというように作成されます。製品[S002]の製造工程は自動作成により下記のように設定されます。この状態では、上記の工程構成の関係性とかけ離れているので、手動で変更していきます。


工程構成を登録した後に、上部メニューの「リンク情報」にて工程構成リンク情報マスタを起動します。


それでは製品[S002]の工程構成になるように変更していきます。

最初に工程1と工程2の関係です。工程1と工程2の関係は工程1が終了したら工程2が始まるわけではなく、工程1が終わった順に工程2に入り平行稼働するようなイメージです。このような場合は種別の変更を行います。種別は[FS][SS][FF]を用意しています。FSは工程が終了したら次工程が始まる関係性で、SSは工程が始まると同時に次工程が始まり、FFは工程が終了すると同時に、次工程も終了するとなっています。よって工程1と工程2の関係性は[SS]に変更します。実際は同時に始まるわけではなく、ちょっと遅れて次工程が始まるので、調整を重複期間で行います。例えば工程2を2時間後に開始したい場合は、重複期間に2時間を設定します。


次に工程2と工程3の関係ですが、ここも一定時間の間隔があります。工程2と工程3の関係性は、工程2が終了すると工程3が開始するものなので種別は[FS]のままで問題ありません。後は重複期間なのですが間隔を空ける方向はプラス設定を行います。前工程の終了時間と自工程の開始時間が重なる場合はマイナスの設定を行います。例えば5時間空ける場合は次のように設定します。


後の工程間はそのままの設定なので、「更新」ボタンを押し、データを確定させます。

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